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結城紬について

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茨城県結城市、栃木県小山市及び、その周辺で織られている結城紬。
奈良時代から続く伝統の織物は「重要無形文化財」「伝統工芸品」、
さらには平成22年に「ユネスコ無形文化遺産」として、
日本各地で親しまれています。

本場結城紬とは

奈良時代から、「あしぎぬ」や「綾絹(あやぎぬ)」が織られていて、室町時代には領主の結城氏が室町幕府に紬を上納していたとされています。

江戸時代、領主の結城氏に代わって新しく領主となった伊那備前守が信濃の上田から織工をまねき、柳条(しま、縞)紬の技法を導入、以後「結城紬」と呼ばれるようになり、藩の特産品として幕府に献上されました。江戸後期になると世の中の厳格な気風もうすれ、絹であっても紬の着用は庶民にもゆるされたため、献上品とされていた結城紬が、全国的に広く出回り、町人たちの間でおしゃれ着、外出着として着用されるようになりました。幕末の慶応年間(1865~68)には、絣の技法も採用されて、さらにその名を知られるようになりました。

明治期になると縮(ちぢみ)も開発され、大正末期には細工物とよばれる、現在のような経緯絣が織られるようになりました。

紬というのは、もともとは、農家の人々などが商品にならない玉マユ(二つがくっついてしまったマユ)や屑マユ、汚れマユを使って、自分達用の着物を作っていたのが始まりです。ですから、紬の産地は日本各地にあります。結城紬は、昔は日常のための着物でしたが、だんだん名声が高くなり、ついには昭和31年に「重要無形文化財」、昭和52年には「伝統的工芸品」へ指定されたことにより、現在では大変に高価な着物となりました。

本場結城紬